「実行」を阻む者は誰なのか|『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁)【読書感想・書評】

この記事では、冲方丁さんの著書『十二人の死にたい子どもたち』の紹介、読んだ感想をまとめています。

「この本面白いから読んでみてよ!」

そう母親に言われて読み始めたのが『十二人の死にたい子どもたち』でした。

表紙の女の子の表情が印象的、タイトルも面白そうで興味を惹かれましたね。

帯には映画化と書かれており絶対に面白い作品であると確信しました。

実際に読んでみて『十二人の死にたい子どもたち』は以下に当てはまる人にオススメだと感じました。

 

こんな人に『十二人の死にたい子どもたち』はオススメ

・謎解き系のミステリー小説が好きな人
・グロテスク表現、バッドエンドが苦手な人

少しでも「読んでみたいかも」と思った人は、ぜひこの後の概要や感想もチェックしてみてくださいね。

『十二人の死にたい子どもたち』本の概要

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。決を取り、全員一致で、それは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか?「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは。

(引用:「BOOK」データベース)

2016年10月15日に単行本が出版され、2018年10月6日に文庫版が出版された『十二人の死にたい子どもたち』は、2019年1月25日に映画も公開されるほどの人気作品です。

文庫本はページ数が約500pと多すぎす少なすぎない、丁度いい文章量になっています。

劇場版が気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。

 

劇場版「十二人の死にたい子どもたち」公式サイト

wwws.warnerbros.co.jp/shinitai12/

キャストが豪華で面白いこと間違いなしの作品ですね。

映画もあわせて観ておきたいと思いました!

 

感想に入る前に、冲方丁さんの別作品についても少し触れておこうと思います。

冲方丁さんの著書紹介

マルドゥック・スクランブル』が日本SF大賞を受賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされています。

『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒットしています!

 

私は『十二人の死にたい子どもたち』以外の作品は読んだことがないので、これを機に別作品を読んでみたいですね!

『十二人の死にたい子どもたち』感想

『十二人の死にたい子どもたち』の最大の魅力は、十二人の子どもたちが安楽死を実行するために議論をするシーンです。

十二人の視点が交錯する中で行われる議論シーンは、読んでいて正直「怖いなー」と思っちゃいました(笑)

頭の中で思っていることが読めちゃうので、その人の人間性がハッキリ出ていましたね。

 

また、この物語の要である”謎の十三人目の死体”と十二人の子どもたちとの関係も必見です。

ネタバレしてしまうと非常に面白くなくなってしまうのであまり語らないようにします。

十三人目はどうやって廃病院の部屋に運び込まれたのか、誰が連れて来たのか、誰が嘘をついているのかなど謎解き要素が多くある点も、本書を面白くしているポイントです。

あなたもぜひ読みながら、誰が嘘をついているのか、十三人目の死体は一体誰なのか考えてみると面白く読めること間違いなしです!

 

この記事の冒頭でも少し書いているのですが、『十二人の死にたい子どもたち』は死体はあるもののグロテスクな表現がなく、バッドエンドでもないので読後感も良く、読みやすい作品でした。

その点は安心して読んでいただけるかなーと思います!

 

感想まとめ

・議論するシーンが最大の魅力である
・十三人目の死体と子どもたちの関係に注目
・謎解き要素が多くて読み応えがある

おわりに:話題のミステリー小説を楽しく読ませていただきました

冲方丁さんの著書『十二人の死にたい子どもたち』の紹介、読んだ感想をまとめていきました。

少しでも本書に興味を持っていただけたら嬉しいです!

子どもたちのリアルな心情と謎解き要素が豊富で非常に面白い作品になっていました。

ミステリー小説は、犯人(実行犯)が誰なのかを想像しながら読むのが楽しいですよね!

あなたもぜひ、劇場版が公開される前に小説をチェックしてみてはどうでしょうか。

今回紹介した本はこちら↓

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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