こんにちは、すっちー(@succhi104)です。
今回は、 住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』 を読んだので、感想や魅力を紹介したいと思います。
この作品は「感動した」という方が多いですが、なかには「つまらない」といった声も聞きます。
すっちー
この作品をつまらないと思わせてしまう要因に「主人公の性格」があげられます。
少し斜に構えているような態度や思考、「中二病」ともいえる性格に、どうしても拒否反応が出てしまう人もいるんだそう…。
では、『君の膵臓をたべたい』はつまらないのかと聞かれれば、映画も小説も見た私にいわせると「そんなことは絶対にない」です!
この記事では、
- 『君の膵臓がたべたい』の情報
- 感想・書評
- 映画との違い
などをご紹介します。
ぜひ、本書を手に取るかどうか、この記事を読んで決めてみてくださいね。
Contents
『君の膵臓をたべたい』あらすじ・概要
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命がもう幾ばくもないと書かれていてーー。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
『君の膵臓をたべたい』は、2017年4月27日に出版された小説です。
実写とアニメで映画化 しており、非常に有名な作品になっています。
ページ数は324pと、一般的な単行本と同じくらいの文章量です。
「膵臓をたべたい」の意味は?
本書を知らない方からすると「膵臓とたべたいなんて…ホラーかな?」と思わなくもないかもしれません。
すっちー
「膵臓をたべたい」というタイトルの由来は、昔の人がどこか悪いところがあると、他の動物のその部分を食べるという習慣からきています。
「肝臓が悪かったら肝臓を食べて、胃が悪かったら胃を食べてって、そうしたら病気が治るって信じられていたらしいよ。だから、私は君の膵臓を食べたい」
膵臓が悪かった桜良は、テレビでこの伝承を知ってこんなことを言うんです。
『君の膵臓をたべたい』は文庫本・Kindle本があります!
『君の膵臓をたべたい』は、文庫本・Kindle本が出版されています。
とくにKindle本は、 単行本・文庫本より安いのでおすすめ しています!
まだKindleを持っていない方は、最新モデルを使ってみてはどうでしょう?
すっちー


本書を楽しみたいのであれば、文庫本を購入して読んでみましょう!
『君の膵臓をたべたい』がおすすめな人
『君の膵臓をたべたい』はこんな方におすすめの小説です。
- 泣ける恋愛小説が読みたい
- 話題の作品に興味がある!
- 映画をすでに鑑賞済み
- 住野よるさん作品が好き
『君の膵臓をたべたい』の小説と映画の違いは?
こんな風に思う方もいるでしょう。
結論をいうと、 物語の始まりと終わりが少し違う といった感じです。
実写映画は、桜良の友人である恭子の結婚式から始まりますが、小説は主人公の回想から入ります。
また、終わり方はだいぶ違っていましたね。しかし、ストーリーの根幹は同じです。
映画と小説のどちらから見るべきか悩む方もいるでしょうが、『君の膵臓をたべたい』に関してはどちらから入っても楽しめるでしょう。
すっちー
住野よるさんのおすすめ作品を紹介
住野よるさんは、『君の膵臓をたべたい』以外にも、
- 『また、同じ夢を見ていた』
- 『よるのばけもの
』
- 『か「」く「」し「」ご「」と「
』
その他にも、数々の作品を世に送り出しています。
住野よるさんの作品が気になる方は、『君の膵臓をたべたい』以外の本もぜひチェックしてみてください。
『君の膵臓をたべたい』感想・書評
主人公の人柄や優しさの変化がおもしろい
泣けるストーリーの展開も非常に魅力的な『君の膵臓をたべたい』ですが、私は 主人公の心の変化 も読んでいておもしろいと思ったポイントです。
もともと、人との付き合いが苦手?嫌いな主人公。クラスにも友達と呼べるような存在はおらず、一人で時間を過ごすことがほとんど。
そんな彼が変わり始めたのが、桜良が書く共病文庫との出会い。
桜良と出会った当初は、つきまとってくる桜良に対してどこか冷たい態度をとりがちだったのが、自然の彼女の魅力に惹きつけられていく過程はぜひチェックしていただきたいと思います。
ちなみに、私は主人公のこの言葉にとても共感しちゃいました。
「というか私、君のことなんにも知らない気がする」
「かもしれないね。僕は自分のことを話すのは好きじゃない」
「どうして?」
「誰も興味がないだろうことを、へらへらと自意識過剰に喋りたくないんだ」
「なんで誰も興味がないって決めつけるの?」
「僕が人に興味がないからだよ。基本的に人は皆、自分以外に興味がない、つまるところね。もちろん例外はあるよ。君みたいに、特殊な事情を抱えている人間には僕も少しは興味はある。でも僕自身は、他の誰かに興味を持たれるような人間じゃない。だから、誰の得にもならないことを喋る気にはならない」
すっちー
すっちー
すっちー
桜良の明るさや優しさが逆につらい
感動系の作品あるあるかもしれませんが、「病気でいつか死んでしまう」という状況に立たされた人ほど明るくて元気に日々を送っているように思いませんか?
本作の桜良もこの例に当てはまっていて、とにかく明るくてポジティブ。でも、そんな彼女が 本当は一番「死」を恐れている っていうのが逆につらいな〜と思ってしまいます。
彼女の明るさに魅了されるがゆえに、彼女の結末が本当に悲しい。やはり「死」をテーマにした作品は、いろいろと思うところがありますよね…。
主人公も、彼女の姿を見て以下のような感情を抱きます。
美味しそうに、フォークに刺さったチョコレートケーキを頬張る彼女は、やはりもうすぐ死ぬ人間になんて見えなかった。
気づく。
全ての人間が、いつか死ぬようになんて見えないってことに。僕も、犯人に殺された人も、彼女も、昨日生きていた。死ぬ素振りなんて見せずに生きていた。そうか、それが、誰の今日の価値も同じということかもしれない。
衝撃のラストに唖然!
『君の膵臓をたべたい』の結末は、本当に衝撃的でした!
多くは語れないけど、「なぜ、いったいどうして、こんなことになったの……?」といった感情になりました。
しかし、それは考えてみれば普通に起こり得ることで、なんら不思議ではないハズ。ぜひ、結末のシーンをあなたにも読んでみてほしいと思います!
すっちー
おわりに:『君の膵臓をたべたい』の感想・書評まとめ
住野よるさんの著書『君の膵臓をたべたい』の紹介、読んだ感想をまとめていきました。
少しでも本書に興味を持っていただけたら嬉しいです!
最後に、桜良が「生きること」について考えた答えがすごく素敵だったので引用して書評を終わります。
「誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが、生きる。自分たった一人じゃ、自分がいるって分からない。誰かを好きなのに誰かを嫌いな私、誰かと一緒にいて楽しいのに誰かと一緒にいて鬱陶しいと思う私、そういう人と私の関係が、他の人じゃない、私が生きてるってことだと思う。私の心があるのは、皆がいるから、私の体があるのは、皆が触ってくれるから。そうして形成された私は、今、生きてる。まだ、ここに生きてる。だから人が生きてることには意味があるんだよ。自分で選んで、君も私も、今ここで生きてるみたいに」
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すっちー