この記事では、森博嗣さんのGシリーズ第7作『目薬αで殺菌します』の感想をまとめています。
巷で広がる目薬に仕込まれた薬品による事故と目薬を製造している会社員の殺人事件。
犯人の目的は一体何なのか?何故会社員は殺害されてしまったのか?
気になる見所がいっぱい詰まっていました!
また、このシリーズはどこに着地するのか、真賀田四季は本当に事件に絡んでいるのか?絡んでいるとしたらその目的とは?
シリーズとして終盤を迎えた今作、少しずつ大きな物語が動いているのを感じました。
残り後3作でどのように完結するのか注目です!
※一部ネタバレがあるので注意してください。
Contents
Gシリーズとは?
「まずもってGシリーズとは一体何なのか?」という疑問に少し説明を加えたいと思います。
Gシリーズとは、森博嗣先生の推理小説のシリーズのひとつです。
Gシリーズ以外にも、S&Mシリーズ・Vシリーズ・四季シリーズなどたくさんのシリーズが存在します。
これらのシリーズは世界観がつながっているので、それぞれのシリーズごとに区切りはありますが、「森博嗣の推理小説」という長編小説を読んでいる気分になります!
「S&Mシリーズに登場していたあの人物がGシリーズにも出てる!」なんてこともあって読んでいて非常に楽しいです!
トリックのことを考えると難しいかもしれませんが、森先生の描くキャラクターたちはキャッチーで面白いから読みやすいです!
各シリーズの時系列は以下のサイト様で詳しくまとめられているので、私もよく参考にしています。
登場人物の誕生や年齢、人物の関わりについては下記のサイト様で丁寧に説明が入れられています。
もしかしたらネタバレにつながるかもしれないので、見る際には自己責任でお願いします。
森博嗣先生の作品についてはいくつかレビューを書いています。
もしよければあわせて読んで見てくださいね!
「目薬αで殺菌します」の感想
目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES (講談社文庫)
いよいよ宗教チックになってきました
「φは壊れたね」から始まり、様々なギリシャ文字にまつわる事件が発生し、今回の目薬の事件も警察は関連があるとみて捜査。
真賀田四季が関わっているのではないかという見方もされており、本当に関わっているとしたらいよいよ宗教的な力が働いているなと思いました。
真賀田四季を崇めた信者たちが事件や自殺を行なっているとしたら…不気味な話ですよね!
探偵・赤柳初郎の不審な動きが気になる
このシリーズで大きく関わっている探偵さんです!
このGシリーズで事件に関わる人の調査をしている探偵の赤柳。
Vシリーズの保呂草とも関わりがあるみたいで、私の中では怪しい人物という位置付けです。
そんな赤柳が今作の最後に不審な描写がありました。
謎の男たちに目を謎のスプレーで潰されてしまい、貰い物のパソコンを奪われてしまう赤柳。
そんな非常事態に西之園萌絵に連絡をして真賀田四季について話をします。
真賀田四季の目的とは何か、どこで何をしているのか。
萌絵の中ではすでに答えが出ているようで、かなり落ち着いた様子。
そんな話が終わって翌日、赤柳さんが引越しの準備をするシーンなのですが、赤柳さんの手には奪われたはずのパソコンが!?
奪われたあの描写は一体なんだったのか?赤柳は一体何者なのか。
次の作品で明らかになるのか、気になってしまいました!
加部谷と海月の関係が急展開する!?
本シリーズの主人公的存在の加部谷と海月がまさかの!?
海月が大学を辞めて別の大学に編入するという話しを聞いた加部谷。
自分には何も話してくれずに勝手に編入を決めた海月に対して怒りを覚えつつも、やはり寂しい様子。
そんな加部谷は海月を飲みに誘い、自分の思いを海月にぶつけてしまいます。
「好き」という気持ちを自覚した後の加部谷の大胆さには驚かされました!
海月のたじたじ感が読んでいて面白かったです!
そんな時に二人はまた事件に遭遇してしまうのですが、そのお話はぜひ手にとって読んで見てくださいね。
読むなら絶対にシリーズを通して読んだ方がおもしろいですよ!
おわりに:『目薬αで殺菌します』感想まとめ
『目薬αで殺菌します』の感想をまとめていきました。
本作での事件も気になりますし、シリーズでの大きな動きも気になるこの作品。
ミステリー好きなら絶対にハマる作品だと思います!
赤柳さんの不審な行動の意味とは?加部谷と海月の関係はどうなる?真賀田四季の目的は?
気になる点が多すぎて、本を読む手が止まらないです!(笑)
ぜひ一度読んで見てください!
今回紹介した本はこちら↓
目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES (講談社文庫)
最後まで読んでいただきありがとうございました!